天正元年、大崎市古川中の目 万年寺七世 卓山良逸大和尚により開山。
境内には、樹齢 約350年になる大銀杏、種まき桜など四季折々の美しい景色を見せてくれます。
龍谷寺の名前の由来。
[昔、伊場野の太郎沢の西丘陵の中腹に、穴之坊が住んでいた。またすぐ隣の沢に、中之坊が住んでいた。
この北沢に寺ヶ沢と称する所がある。その西側の丘陵の頂に祀られているのが月山権現である。同権現は寛治5年、八幡太郎義家公が東夷御征伐之時、その家臣の鎌倉権五郎景政が奥州三山権現へ祈祷し、当村へ月山権現を勧請したものと伝えられている。往古月山に宿坊あり、月山権現に詣る人々を案内をしていた両坊であると伝えられる。
古老の話に依れば、昔或る時一天俄にかき曇り、黒雲に乗じ突如現れた竜は、黒雲が消え去っても、巨大な魔の竜は其の儘寺ヶ沢に留まって、諸村の人々を脅かしたのである。
この時、霊験あらたかな穴之坊は、この竜を消そうとそばに立ち寄り合掌し一句を念ずると共に、持っていた「錫杖」を気合諸共、一度運進せば風車の如く右往左往に転じ、竜は踊りかかれども、みるみるうちに刻み落とされ、竜は遂に消え去り、難なく退治したという。
時去りて、天正の初期頃に、卓山和尚が寺院を開祖した。この物語は、世にも珍しい出来事であると、場所は変われど、月峯山龍谷寺と命名されたのが現在の寺院の寺山号であると言い伝えられて来た。]以上、三本木町史より